インプラントのメリット・デメリットとリスク Katsuragi Dental Clinic

インプラントの基本概念と仕組み

インプラントイメージ

インプラントは、失われた歯を補うために人工の歯根を顎骨に埋め込む治療法です。この人工歯根は主にチタンという素材で作られており、骨との結合性が高いため、時間が経過するにつれて顎の骨としっかり結びつきます。その上にセラミックなどの人工歯を固定することで、見た目も噛む感覚も自然に近づけることができます。インプラントは長期的な耐久性を持ち、噛む力を維持する上でも非常に効果的です。

 

インプラントが主に使用される理由

インプラントが選ばれる理由の一つは、その高い審美性と機能性です。インプラントは天然の歯と同様の外観と感覚を提供するため、見た目を重視する人々にとって魅力的な選択肢です。

また、周囲の健康な歯に影響を与えずに欠損部分を補うことができるため、他の歯を削る必要がありません。さらに、インプラントは顎の骨を刺激して、骨の痩せを防ぐ効果もあります。このように、機能性や美観、健康維持の観点からインプラントは他の義歯方法よりも優れていると考えられています。

 

インプラントのメリット

 メリット1 自然な見た目と咀嚼能力の向上

インプラントで見た目も綺麗に

インプラントの大きなメリットの一つとして、自然な見た目と高い咀嚼能力があります。インプラントの材料にはセラミックやジルコニアが使用され、これにより見た目が非常に自然で美しい仕上がりになります。

さらに、インプラントは天然の歯に近い感覚でしっかりと噛むことができるため、食事を楽しむ際の満足感が向上します。これにより、生活の質が向上し、多くの方々から支持を受けています。

メリット2 周囲の健康な歯への影響が少ない

インプラントは、周囲の健康な歯にほとんど影響を与えません。従来のブリッジの場合、両隣の健康な歯を削って支えとする必要がありますが、インプラントではそのようなことはありません。

これにより、健康な歯に負担をかけることなく、歯列の一部を補うことが可能です。インプラントが周囲の歯を削る必要がないという点は、多くの方にとって重要な要素となっています。

メリット3 長期的な耐久性と噛む力の維持

インプラントの咀嚼力

インプラントは、長期的な耐久性を持ち、しっかりとした噛む力を維持することが可能です。主にチタンが使用されるため、その劣化しにくさと骨との結合性の高さが特徴です。

この特性により、通常の使用であれば10~15年以上の寿命を持つと言われています。インプラントは、適切なケアによって寿命を大きく延ばすことが可能です。

長期にわたって安定した咀嚼能力を提供することで、インプラントは生活の質を支えることができます。また、顎の骨を維持する役割も果たし、骨の痩せ防止にも寄与します。

 

インプラントのデメリット

デメリット1 保険適用外による、高額な治療費

インプラントは、高額な治療費が一つの大きなデメリットです。インプラント治療は、一部の保険適用のケースを除いて、ほとんどの場合に保険が適用されないため、患者さんご自身で費用を全額負担(自由診療)する必要があります。

デメリット2 治療期間の長さと手術の必要性

インプラント治療は、長い治療期間が必要になるケースがあります。通常の治療期間は4ヶ月から6ヶ月ですが、顎の骨の状態によってはさらに長くなることも考えられます。

また、インプラントは手術によって顎骨に直接埋入するため、外科的処置が伴います。この手術が必要な点は、患者によっては心理的なハードルとなる場合もあります。

デメリット3 術後のメンテナンスの重要性

インプラントを長持ちさせるには、術後のメンテナンスが非常に重要です。また、患者さんの全身疾患により、免疫力が低下することもあります。

インプラントは一度埋入したら終わりではなく、定期的なクリーニングや検診が必要とされます。

これにより、インプラント周囲の歯茎や骨を健康に保つことができ、長期的な耐久性を確保することが可能です。

 

 

インプラントと入れ歯やブリッジとの比較

インプラントは入れ歯やブリッジと比較して、いくつかの顕著な差異があります。まず、インプラントは顎骨に直接埋入されるため、噛む感覚や能力が天然の歯に非常に近いです。このため、硬い食べ物も安心してしっかりと噛むことができます。

 

一方、入れ歯は義歯を顎の上に載せて使用するため、噛む力や安定性がインプラントより劣ります。また、ブリッジは隣接する健全な歯を削る必要があり、健康な歯に負担をかける可能性があります。インプラントは、健康な歯を削る必要がなく、周囲の歯に影響を与えずに失った歯を補うことができるのが大きな利点です。

 

インプラントが適しているケースとそうでないケース

インプラントが適しているケースとしては、顎骨の健康が維持されている方にとっては非常に効果的な治療法です。顎骨に十分な骨量があることは必須であり、骨密度が不足している場合は、追加の骨移植が必要になることがあります。

また、長期的な耐久性を重視し、見た目にも自然な状態を希望する方には最適です。

 

しかし、治療期間が他の治療法に比べて長く、手術を伴うため、一定の健康状態が求められます。健康に不安がある方や短期間で手軽に歯を補いたい場合には、入れ歯やブリッジがより適していることもあります。それぞれのライフスタイルや健康状況に基づいて、最も適した治療法を選ぶことが重要です。

 

 

インプラント治療で想定されるリスク

①手術中のリスク

インプラント治療は外科手術を伴うため、様々な手術中のリスクがあります。特に神経や血管を傷つける可能性があり、これにより知覚異常や出血を引き起こす危険性があります。

治療前の診断が不十分な場合や医師の技術が不足している場合、手術ミスが起こることがありますので、経験豊富な専門医による施術が重要です。

奈良県北葛城郡上牧町の「かつらぎ歯科医院」では、日本口腔インプラント学会(専門医)の院長が治療を行っております。

②術後のリスク

術後のリスクには、手術直後の痛みや腫れが挙げられます。これらの症状は一般的には一時的なものですが、長期間続く場合もあり、医師のフォローアップが必要です。

また、インプラントが骨にしっかりと接着するまで約3〜6カ月の治癒期間が必要で、この期間中に過度な圧力や外傷を避けることが大切です。

③感染症のリスクと対策

インプラント治療後、最も注意が必要なのが感染症のリスクです。歯周病菌がインプラント周囲に侵入し、炎症を引き起こすことがあります。これが進行すると顎の骨が溶けるリスクがあり、インプラントの安定性に影響を及ぼします。感染症のリスクを低減するためには、口腔内を清潔に保ち、定期的な歯周病検査やPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)が必要です。

 

 

インプラントを検討されている方は、「治療前の相談会」でご相談ください。

奈良県北葛城郡上牧町のかつらぎ歯科医院では、「治療前の相談会」を実施しており、お1人様~1家族様ごとにご予約をおとりして、およそ1時間程度じっくりとご相談していただけます。

ご相談やお悩みに近い症例(治療前・治療後)、実際に治療をされた方のご感想を紹介をさせていただき、各治療の流れやイメージをご説明いたします。

また、ご相談者のお口を拝見させていただき、具体的にどのような検査を行うのか、どのような治療が予想されるかなど、治療計画の概要と諸費用をその場でご説明いたします。

具体的に治療をお望みの場合は、次回の検査のご予約もおとりできますが、まずは、持ち帰っていただいて、じっくりご検討いただくことも必要だと考えております。患者様にとって、何が一番適した治療なのか今一度ご検討いただき、最適な治療をご選択いただきたいと思います。

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インプラントに関心がある、不安があるといった場合は、「治療前の相談会」をご利用ください。
奈良県北葛城郡上牧町のかつらぎ歯科医院では、
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