第15回「プロフェッショナルとは」!! Briller Academia

第15回「プロフェッショナルとは」!!

ピーター.F.ドラッカーは、プロフェッショナルの条件として、生産性をいかにして高めるかについて、「資本」と「技術」は単なる生産手段にすぎず、重要なのは「目的は何か」と問うことであると述べている。貢献には、直接の成果・価値への取り組み・人材の育成の三つの領域があり、全てにおいて貢献をし続けなければ、やがて廃れていくことになる。 また、ピーター.Fドラッカーは、自らをマネジメントするために必要となってくることが3つあると述べている。第1に、自らの強みを考え分析することで、行うべきことを知りその強みをさらに伸ばすことができる。強みと価値観、仕事と価値観はマッチしないことがある。そのため、そこで優先すべきは価値観になる。第2に、成果を上げる者は、仕事からスタートするのではなく、時間からスタートする。時間を記録し、管理し、まとめるという3つの段階が、成果を上げるための時間管理の基本となる。第3に、もっとも重要なことに集中するということである。貢献を行うための時間よりも、行わなければならない貢献の方が多いため、「集中」は欠かすことができない。集中する際の原則としては、古くなったものを整理し劣後順位の決定を行う事であり、順位の決定には勇気が必要になる。  私が考えるプロフェッショナルとは、事業の目的は何かを常に問うことである。それは、社会に貢献し続ける組織に成長・発展することでもある。そのために、周囲に貢献し、愛される存在になることである。松下幸之助が大切にしていた考え方に「ダム経営」がある。経営のあらゆる面でゆとりを持つことが、好不況の波や需要の増減に影響されない安定した経営ができることである。プロフェッショナルは、的確な見通し(戦略)があった上で、ギリギリな状態でやり繰りするのではなく、常に一割なり二割なりの余裕を持って事に当たることが大切となる。筆者にとっての「ダム経営」は、人と社会に貢献できる人材育てること「人材のダム」が本質にある。そして、プロフェッショナルとは、組織に対するリーダーシップ、マネジメント、戦略を自ら行えることでもある。 戻る
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