第11回 「医療経営が必要な理由」!! Briller Academia
第11回 「医療経営が必要な理由」!!
奈良県 上牧町のかつらぎ歯科医院の院長です。先日、読んでいた本の中に、素朴な疑問、なぜ今医療経営が必要なのか?
第一に、医療マネジメントが未発達。全体的問題を個人の努力に押し付ける、日本的精神論が根付いている。戦略的会議が皆無で、専門的知識を有した人々の集合体で、経営学やマネジメント専門の人材は希少であることが原因。日本は病院の管理者は医師でならなければならないが、米国や英国病院では経営学修士号(MBA)、公衆衛生学修士号(MPH)などの学位取得者が担う場合がある。
第二に、限られた資源で一定の成果を生むことが求められる。高齢化、医療の高度化は医療費高騰を招き、地方では医師・看護婦不足が生まれている。多くの急性期病院で診療報酬/包括支払制度(DPC/PDPS)を取り入れ、医療政策として地域医療構想が実施される。今後多死時代と人口減少で医療市場の縮小も予想される。
第三に、インターネットの普及によって医療知識における情報の非対称性が解消されつつある。医師や病院を容易に選択できる時代になっている。
第四に、診療ガイドラインにより、医療のコモディティ化(汎用品化)が急速に進展し、差別化が困難になるジレンマ。
第五に、患者が医療消費者として、高度かつ多様な医療サービスを求めるようになった。
これらの要素を、もう少し掘り下げるようと思います。当法人でも医療経営を担える人材が育つ環境を作ってまいります。 戻る
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